ニューバランスで最も人気のモデルであるM990シリーズは2023年現在、M990v6と呼ばれる14代目へと突入している。
この990シリーズは今でこそファッションシーンで多くの人に履かれているが「お父さんの靴」として定番のデザインであったことも事実である。
ではなぜ990は「お父さんの靴」から「ファッションシーンに欠かせない靴」となったのか。
海外のスニーカーメディア「COMPLEX」の記事を元にその謎を解き明かしていきます。
最新モデルM990v6のレビューはこちら
トレンドに流され過ぎないデザイン
こちらが最新の990のデザイン。これを見るとお父さんの靴と呼ばれるのもなんとなく分かる気がします。
そもそも990に限らずニューバランスのスニーカーにはクラシックなデザインが多いです。
トレンドに左右されないという点ではとても良いですがトレンドを求める人間にはあまり好きになれないデザインとも言えるでしょう。
それ故にお父さんの靴と呼ばれるのも納得出来てしまいます。
「お父さんの靴」を「ファッションシーン」に取り入れた スティーブ・ジョブズ
多くの著名人に愛されているニューバランス990シリーズですが、故スティーブ・ジョブズもその中の一人です。
ニューバランスの992や993をジョブズが履いていたことは日本でも有名。
そしてそれが理由で多くの人にいまだに993や992が愛されていることも事実です。iPhoneやMacのPCを見ると分かる通りジョブズが開発した製品はどれもデザインが優れており、多くの人から支持をされています。
ニューバランス990シリーズはそんな人間にも愛されていた靴なのです。
ジョブズが愛用していたことが「お父さんの靴」が「ファッションシーン」で活躍するきっかけの一つになったことは間違いなさそうです。
”お洒落なお父さん”に愛用される
ニューバランスの990の履き心地は世界中のスニーカーの中でも突出して高いレベルにあります。
他ブランドがデザイン性だけを重視した低クオリティなスニーカーを量産する中でもニューバランスは常に機能性に重点を置いています。
990v4は決して安価ではありません。むしろスニーカーとしては高額な部類と言えるでしょう
そのため自分の履くものにこだわりのある人に多く履かれる傾向があります。
そして、履くものにこだわりのある人、それが”お洒落なお父さん”なのです。
製品を見ただけではただの「お父さんの靴」に見えますが、世のお洒落なお父さんやスティーブジョブズなどに選ばれたことにより「お父さんの靴」から「ファッションシーンに欠かせない靴」へと変わっていったのかもしれません。
さらに言うと、そのお洒落な男たちに憧れを持つ若い世代が990を愛用していると言えるでしょう。
ニューバランス990の簡単詳細
1982年に誕生した初代990。ナイキの名作「エアフォース1」と同じ年だった。
現在(2023年)990は14代目まで展開されており最新品番は990v6。
ニューバランスのスニーカーは他のブランドと違いスニーカーごとに明確な名称が存在しない。
その変わりに990や1300、547などの番号がついている。
そして当時は番号の高いほうが良質なスニーカーとされていた。
1982年当初まで遡ると、990はニューバランスの中でも一番高額で一番良質なシューズでもあった。
今考えるとニューバランスの履き心地に対するこだわりはこの990から始まったのではないかと思うほどだ。
現在もさらに新しい990v5の開発が進んでいることから、今後も世界中で注目されるスニーカーになるだろう。